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星新一「愛の鍵」(「ようこそ地球さん」収録)

2008-07-20 Sun 22:55:32

星新一を読みたくなって本屋に行ってみました。まだ随分本屋に置いてあって目移りしたのですが、今日は「ようこそ地球さん」を選んでみました。

ショートショートをメインで書いてる作家を、私は星新一しか知りません。
中・長編は厳しくとも、短編なら書けそうなくらいのアイディアを数ページで使ってしまう訳ですから、作家からすれば大変なジャンルだと思います。それを数十冊分もやってしまうわけですから、星新一という人、ものすごい才能だと思います。

ショートショートは短く纏めるため「起承転結」の「転」と「結」が合わさっている形も多く、最後の落ちというか「毒」が大きな魅力になっているように思います。

「ようこそ地球さん」でも多くの作品が最後の「毒」で気持ちのいい終わり方をする中で、ちょっと感じが違っているものが「愛の鍵」という作品です。(「ようこそ地球さん」を選んだのもこれと「処刑」が収録されていたからなのですが)

この作品、近未来の恋人たちのすれ違いのお話なのですが、捻ってあるのは設定くらいで、二人の気持ちは思いっきりストレートに描いています。ショートショートと言うよりは童話に近い印象で、私はとても気に入っています。

今度本屋に行って、星新一の「ようこそ地球さん」があったらほんの数ページですので、是非読んでみてください。
もちろん他も面白いので気に入る作品がきっとあると思います。

因みに新潮文庫です。